私の秘密
投稿者:たち (8)
大学生だった私は休みの期間を利用し、実家に帰省していました。家にいても特にやることもなく時間潰しでドライブに行くことにしました。
隣町まで行き、目的地もなく、ただただ走っていました。
ふと立ち寄ったコンビニで、
「○○?」と私の名前を呼ぶ声がしました。
声のする方を振り向くと、
「やっぱり!久しぶり!」
と中学の同級生Aがいました。
久々の再会で初めのうちは少しぎこちない会話でしたが、徐々に慣れてきて昔話で盛り上がりました。
「夜になったら、飲みに行こう!」
ということになり、一度帰宅することになりました。
帰宅後、待ち合わせ時間まで仮眠をとり、簡単に準備を終え、待ち合わせのお店に向かいました。
店に入ると、
「あー!本当だ!○○だ!」
「変わってないー」
という声が聞こえてきました。
声のする方を見ると、昼間に会ったA の他に女性2人がいました。
私は微かにある記憶を辿り、
「なんだ…○○と○○○か」と名前を絞り出しました。
中学時代の話、近況報告など、たわいもない会話でしたが懐かしく楽しかったです。
「そろそろ、出るか」
ということになり、店を出たところで、
「家の近くまで送るよ」
お酒を飲んでいない私が送ることにしました。
車に乗り込み、少し走ると Aが
「まだ早いし、少しドライブしないか?」
と言いました。
私は正直、
「まぁ、行ってもいいけど…」
帰るつもりでいたので、どうしようか迷いました。女性陣も同じような反応でした。
仕方なく適当に走っていると、
「俺、あそこに行ってみたいんだよな」
と Aが言いました。
その場所を聞いた時、
「えっ」と思い、 Aの方を見ました。
女性陣はその場所のことを詳しく知らないようでした。
「ダメだ!あそこは!今から行くようなとこじゃないでしょ。」
と私は言いました。
「大丈夫!近くまで!なっ?」
女性陣を説得するように Aが後部座席に語り始め、私以外の3人は行ってみようという雰囲気になりました。
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