オレンジ
投稿者:カビッキオーリ (1)
短編
2021/03/17
23:28
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目が覚めた時、既に親が起きており居間の豆電球は消えていました。
この日以来自分は豆電球の明かりを恐れる様になりました。
あのオレンジの明かりの中で彼女達と会ってしまいそうで。
彼女達からは悪意もなにも感じないのにこの出来事は恐ろしいのがなんとも不思議な感覚です。
その後のおまけの様な話です。
自分も大人になったある時、母の帰省に付き合った道中の車内の出来事です。
その時は母が車の運転、自分は助手席に座っていました。
いつもの様に母と他愛のない話をしていたと記憶しています。
確か占いの話から心霊体験の話になりました。
自分は先程の話を母にしました。
その際ただ夢で女の子とその母親と仲良くなって、目が覚めたらその親子がいたという感じに詳細を省いて話をしました。
すると母が
「遊んだのって大きい滑り台のある〇〇の近くの公園?」と聞いてきました。
母には滑り台はおろか公園の事は話していません。
「……そうだよ」
そう自分が答えた後母は黙りました。
そしてしばらくして
「母さんもその夢見たことある。お前が滑り台で遊んでいる間同じ様に遊びに来ていたお母さんと仲良くなるの。
で暫くするとお前と、仲良くなったお母さんの娘さんが仲よさげにこっちに来るんだよ」
その後、母も自分もなにも言うことはできずに黙り込むしかありませんでした。
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同じ夢見たってことだね
豆球の逆光で人物特定は難しいね