警察官は人相の悪い男を縛ろうとする。
ところが、人相の悪い男は何かに気付いた様に瞳孔が開いた。
「お、お前え!」
人相の悪い男は、少女に向かって叫ぶ。
「お前、そう言えば、さっき道でマッチを売っていた少女だな?」
少女はそう聞かれて、ただ「売ってましたけど」と返事をした。
その返事を聞くと人相の悪い男は明るい表情になり少女に懇願した。
「そのマッチ、俺に売ってくれ!」
少女はこの状況からの言葉が理解できずにいたが、警察官は何かに気付いたようで、少女に大声で話しかける。
「おい!絶対にマッチを渡すな!この男は、爆弾に火を着けるつもりだぞ!」
警察官の慌てる声を遮り人相の悪い男は少女に自分の声を叩きつけた。
「そのマッチ、10000デロンで買うぞ!」
「な、なんですって!!」
少女はその価格に驚いた、なぜなら10000デロンという値段は少女の5年の年収に相当したからだ。
「どうだ?売る気になったか、ならマッチを渡して貰おうか」
と、甲高い声が響き渡った。
「まって!そのマッチ、私なら20000デロンで買います!」
「何だと!」
「ふざけるな!」
二人の男の声が部屋でこだまする。
赤い頭巾を被った女の子は少女に手を出しマッチを受け取ろうと仕草をした。
「まてまて、なら私は25000デロン出すぞ!」
警察官が手を上げて話しかける。
「俺が先に言ったんだぞ!分かった、30000デロン、俺はこれを出す!」
人相の悪い男が両手を広げて叫ぶ。
人相の悪い男は勝利を誇った顔つきになった。
しかし
赤い頭巾を被り、ニコニコと微笑む女の子は蜜の様な声を唇から振動させた。
「お姉さん、わたしは10000000デロンを差し上げます」
少女は軽く小さな箱を握り締めた。
























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