マッチが売れた少女
投稿者:HPMPラブクラフト (6)
「お姉さんのお仕事ってなんです?」
と、急に尋ねる。
少女は適当に答える。
「何それ」
「一応、仕事っていう、仕事は別にやってはいないけど」
弾む声が少女の鼓膜を叩いた。
「爆弾」
「は?」
少女は女の子の言った単語におまわず単発の発音をした。
「実はわたし、こうみえても、爆弾を作る事を家業でやってるんですよ!!」
天使の様に微笑む女の子、それに加え凛々と輝く目からは到底考えられない状況が今まさに、そこには存在した。
「爆弾」
少女は今でも面白くない冗談を言っていると考えていた。
「嘘をつかないでよ、そんな事があるわけないでしょ」
まるで、その言葉を待っていましたと言わんばかりに、女の子は頬っぺたをツルツル光らせて喋る。
「では、これを見てください!!」
そう言って少女はバスケットから茶色い粘土の様な物を取り出す。
「これは建築物など、限定された対象を爆破するために造られたいわゆる、プラスチック爆弾です!!」
「は?はぁあ!!」
女の子は少女の反応に関係なく話し続ける。
「あ、ごめんなさい説明不足ですよね」
「このプラスチック爆弾は従来の性能の約6倍で軽量に成功しました。見て下さい!!ここの赤いボタンとダイヤルを回すと人の熱を感知して…」
少女は目の前で楽しそうにペラペラ語る女の子に恐怖を感じ始めていた。
「いや、いや、いや、まって頂戴!何を言っているの?」
「そうですよね!!そんな事より、値段ですよね!」
「今なら、180000デロンでー」
「買わないわよ!って、高すぎるわ!」
「確かに高いと思うかも知れません、しかし、この性能にしてこの値段は…」
少女は本気で思った、この女の子はおかしいと
「あたしはそんなの、欲しくないわ!!」
「なら、これならどうですか?」
そう言うと今度は手紙の様な封筒を出してきた。
カオスwww
こわ
好き