鳴 き 声
投稿者:ねこじろう (147)
大家と警察官は声をかけながら一番奥のリビングに入っていく。
それからしばらくしてからのことだった。
「うわっ!!」
突然大家の叫び声がする。
「どうしたんですか?」
驚いた靖子が玄関から声をかけた。
するといきなりリビング入口のドアが開き警察官が出てくると、携帯でどこかに連絡をし始める。
その後靖子は警察官から玄関から出るように言われたので、気になりながらも廊下に出てそのまま外出した。
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後日部屋に訪れた警察官が靖子に言ったのは、次のような衝撃的な事実だった。
あれからリビングに入り相田さんを探していると、奥にあるクローゼットがガムテープで隙間なく密閉されているのに気付いた。
不信に思いガムテープを剥がして扉を開くと、中から飛んでもないものが見つかった。
それは干からびた裸の嬰児の遺体。
遺体は2体あり床に敷かれた新聞紙の上に無造作に並べられていたという。
二人とも生まれたばかりという感じで、片方にはへその緒がついていたらしい。
並べられた嬰児の後方にあるクローゼットの板には、いくつかの小さな手形があったということだ。
さらに廊下沿いにある浴室の浴槽の中には、相田さんと思われる全裸の女性の遺体が横たわっていたそうだ。
手首には深い切り傷があり浴槽の底に出来た血溜まりは固まっていて、その体はかなり腐敗が進んでいたという。
遺体の検屍の結果、まず二人の嬰児は双子であり死亡してから恐らく半年くらいは経過しており、相田さんの方はさらにそれよりも前に亡くなっていたということだった。
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靖子は警察の話を聞いた後リビングに戻りソファーに座ると、一人頭を抱えこんで考えこんでいた。
こわいでしゅ( ;∀;)
気味が悪かったです!
怖い((( ;゚Д゚)))