鳴 き 声
投稿者:ねこじろう (147)
しばらく見ていると彼女は何か気味が悪くなり、寝室に戻り横になった。
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その翌日、仕事中の昼休みに靖子は自宅アパートの管理会社に電話をしてみた。
対応してくれた男性担当に、彼女は次のようなことを訴える。
ペット不可という条件の賃貸アパートにも関わらず、隣の住人は猫を飼っているということ。
そのせいで眠れずに困っているということ。
「分かりました。
該当と思われる部屋の住人の方にこちらから連絡してみて、またそちらにお電話いたしますね」
そう言って男性は電話を切る。
折り返しの電話はその日の夕刻にあった。
男性からの回答は、
「早速その部屋の住人の女性に何度か電話してみたんですが、繋がりませんでした。
まあ明日もまたかけてみようとは思います。
ただこの方は単身で住まわれておりますが、契約時はペットと同居するなんてことは言われていなかったようです。
私どもとしましても当人がそのように言われている限り、強制的に部屋に立ち入って調べるなんてことも出来ませんから」
という残念な内容だった。
管理会社の言う通り何か有形的な被害などがない限り、隣の部屋から漏れ聞こえる音程度で勝手に住人の部屋に立ち入ることは出来ないということであろう。
そういうことで靖子はこの件についてこれ以上首を突っ込むことを止めることにした。
管理会社の人が言う通り、家賃の安いアパートに住んでいる限り隣から聞こえる多少の生活音くらいは我慢しないといけないのかもしれない。
彼女はそのように自分に言い聞かせるようにして、それからは毎日の生活を送ることにした。
そのように腹をくくったせいだろうか、それまでは気になっていた猫の鳴き声や男女の睦言も靖子にはそれ程気にならなくなってきていた。
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こわいでしゅ( ;∀;)
気味が悪かったです!
怖い((( ;゚Д゚)))