榊原さんはチラシの裏にボールペンでメモをし始めた。
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そして時は流れ翌週の土曜日深夜のこと。
都内在住独身のSさん32歳がその女と出会ったのは、港の見えるバーだった。
艶やかな黒く長いストレートの髪。
欧米系の目鼻立ちのハッキリした顔立ち。
きめ細かな白い肌。
白いカシミアのセーターに黒のレザージャケットとタイトのミニ。
カウンターの下で組まれた黒のストッキングの長い脚がセクシーだ。
最初にきっかけを作ったのは女の方だった。
「よく来られるんですか?」
何かを訴えるような切ない瞳でSさんの横顔を見る。
「ええ、週末はだいたい」
彼はマティーニの入ったグラスを少し口につけた。
カウンターの向こう側のガラスには夜の波止場が見えており、様々な小型の船が係留され微かに揺れている。
遥か遠くには灯台の光が断続的に瞬いていた。
「お酒、お強いの?」
年齢は30手前くらいだろうか、いや、それとも、もう少しいってるだろうか?
「まあ、そこそこは飲めますが、あなたは?」
女は目の前に置かれたグラスワインをじっと見つめながら、
「私もそこそこ……」
と呟くと意味ありげに微笑し、グラスをゆっくりと官能的な唇に近づけた。
店の奥では、白いドレスを着たスレンダーな女性がジャズのスタンダードナンバーを歌っている。
店内は甘く華やかな雰囲気に包まれていた。
二人はしばらく素敵な歌声に聞き入っていた。
すると女は長く美しい髪を軽くかき上げて、
「わたし、今夜はとっても寂しいかも……」
と呟くと、Sさんの肩に甘えるように頭を乗せてきた。
上品なコロンの香りが彼の鼻をくすぐる。
Sさんはかなり舞い上がっていた。
あ~!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ!!
コメントありがとうございます。
─ねこじろう
ワロタ
最近エロ同人やコミックである皮を被る系
確かに気づいたら怖い系の話になるよな(笑)、角度変えるとこんな話も作れるとは!
コメントありがとうございます。
─ねこじろう
ハンサムスーツかな?
女版ハンサムスーツとでも言いますか
─ねこじろう