酒はダメだね
時間が経つのを 忘れてしまう
朝まで飲んで 足はフラフラ
千鳥足の 家までの道
公園通ると
裸で酒を 飲んでる ホームレス
なんてだらしが ない爺めが
俺がいっぱつ 説教してやる
酒のせいで 気の大きくなる俺
やい爺 着る物ほしいか 酒が欲しいか
それならワシは 着物ほしいぞ
嘘つけ落伍者 酒乱のくせに
そんなやりとり したように思う
気づけば帰宅
服をすべて 脱ぎ散らかして
シャワーの熱湯 浴び散らかして
浴室から出て
腰にタオル 巻きつけて
布団にダイブ 寝ちまいました
夜目が覚めて
物音ガサゴソ 音がしました
物音正体 探ってみたくて
そろりそろりと忍び足にて
音のする方 近づきました
扉の隙間
中をのぞいて 驚きました
公園で見た ホームレス
幾重に幾重に 俺の服を 重ね着してる
どれほど重ね着 してるのか
服でパンパン 限界じゃないか
呼吸が苦し そうでした
ざまあみろ 俺は少し ほくそ笑む
ホームレス 鳴いて仲間を 呼びました
窓から新たな ホームレス
続々呼ばれる ホームレス
部屋中が 見渡しゃすべて ホームレス
着られる着られる 俺の服
みなホームレスに 着られる着られる
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