祖母の家で見つけたもの
投稿者:わい (2)
兄はそう言い残し、電話を切った。
僕は訳が分からないまま、次の日の14時に兄に言われた場所に向かった。
定員「いらっしゃいませ~、お客様おひとりですか?」
僕「すいません、待ち合わせで。多分もう1人来てると思うんですけど」
店の奥のほうから、手を振る兄を見つけその席へ向かう。
兄は、葬式であった以来だったが、見間違えるほど不健康そうな見た目をしていた。
紙はぼさぼさだし、ひげも伸びて、目元はクマもひどい。
首元には、複数枚の湿布を貼っている。
もともと、身なりにはかなり気を遣うほうの兄だったので驚いた。
兄「S来てくれてありがとう。」
そういうと兄は持っていたカバンの中から、あの文苑と巻物と1冊の大学ノートを取り出した。
兄「いいかS。俺はあの出来事があってからずっとこの文献と巻物について調べてたんだ。
そしてあることが分かった。」
僕「あること?」
兄「ああ。そしてそれをこの大学ノートにまとめてきたんだ。読んでくれるか?」
そういって、先ほど取り出した大学ノートを僕に差し出した。
そして僕は、兄がわかったという「あること」を知るために、ノートを開いた。
ノートに書いてる内容をようやくするとこういった内容だった。
時は江戸時代、宝永7年。1710年頃のものだという。
僕たちの先祖は、代々、御様御用や罪人の処刑を生業にしていたらしい。
当時は、将軍の佩刀や諸侯に下賜する刀などの「試し斬り」を担当していて、財を築いていた。
何代も続いていたのだが、江戸から明治に移り変わるにつれて、試し切りという制度が禁止になり一族は衰退していったという。
そして、祖母の家から出てきた文献と巻物はその当時のもののようだ。
ノートを読み終え、僕は突然突き付けられた事実に、困惑していた。
兄「それでな、これはあくまで憶測なんだが、俺らりの夢に出てきたのは、
お前たちも同じ目にあえ、っていう罪人側の呪いなんじゃないかな?」
僕「でも、その処刑されてた人たちって全員、罪人なんでしょ!?
悪いことして死刑になるって当たり前じゃん!
それなのに僕らを呪うなんて、あまりにも理不尽だし意味わかんないよ!」
兄「いや、あくまでもそうなんだけど、その処刑された中には幕府の圧力で無理やり
冤罪を掛けられて、幕府にとって都合の悪い人間を殺してたこともあったみたいなんだ」
僕「そんな。。。」
もう少し読みたかったです。
作者です。
すいません、こちらのお話まだ、作成途中でして。
まだまだ続きますのでお楽しみに。