ドン!ドン!
投稿者:イエティ (51)
要約すると、
・お前はこの家系で一番危なっかしい。悪い者を呼びやすく、憑きやすい。
・お守りは、ババ(曾祖母の一人称)が死んだら徐々に効果はなくなる。
お寺の〇〇さん(以下Aさん)に話を付けてあるから、月に1回は顔を出しなさい。
・ちなみに、お前には既に3体くらいの霊が憑いている。
そんなに悪いやつらじゃないから、そのまんまでもいい。
・無暗に霊が集まる場所には行ってはならない。最悪の場合は死ぬ。
・ババがいなくなったあとお前がどうなるかは分からない。強く生きるんだよ。
トン、トン
背中をたたかれた。後ろには誰もいない。
ああ…始まったのか…
それから一年、高校を卒業した。
肩たたき幽霊とは相変わらずの付き合いを続けていた。
月1回以上、必ずお寺に行き、お守りの効果が続くようよくわからんが祈ってもらった。
やがて地元の企業に入社した俺は、人並みの生活を送っていた。
別に肩叩かれるだけで、他に何もないからね。
で、入社して2年経った頃。
俺は海外への出向の辞令を受けた。
期間は3年。
この会社では、若くして海外出向=超絶出世コースだ。
意気揚々と受け入れたわけだが、お寺に顔を出すことができなくなる。
お寺のAさんに相談すると、
「確実に断りなさい。下手をすればもう生きて日本に帰れない」
と言われた。
でも、肩叩くだけのポンコツ幽霊に何ができる?
お寺の反対を押し切って、俺は海外支社に出向した。
出世コースを退くのも嫌だしね。
慣れない英語、慣れない仕事。あっという間に3か月が過ぎた。
相変わらず肩は叩かれてはいたんだが、いつも通り気にせずに過ごしていた。
叩かれていた右肩が、なんとなく重いような気がしていたけど、
そりゃ幽霊が憑いてるならしゃーないよな、、と特に気にしてなかった。
悪いものに憑かれやすくて実際に霊障にも遭ってるような状況なのに若くして出世とか
運とか関係なしにガチで仕事できるんだろうな
もしくは寺から遠ざけるためにわざと仕事はうまくいくように霊が仕事運にブーストかけてるとか?
かなり過去のコメに対してレスするのも何ですが。
今回の例で言えば霊媒体質↓と引き換えに仕事運↑みたいに足し引きされてるとか何とか…聞いたことあります。
最近流行りの呪術廻戦の天与呪縛という設定がまさにそんな感じでしたが
この人にもそういう側面がありそうな気がしますね。