モンスター
投稿者:simeji (5)
私はバイトしたいと言う旨の話をしました
しかし、あの人は聞いてくれませんでした
「まともに高校も入れない奴が携帯なんて持ったらどうなるかわかるよね?」
しかし私はどうしても携帯が欲しかったため、無断でバイトをしました
あの人はどうせ夜中まで帰ってこないので、バレることはありませんでした
バイトにも慣れてきて、私は貯めたお金でとうとう携帯を買うことができました
自分が頑張って働いて手にした、言わばダイヤモンドのようでした
ある日バイトを終え、家に帰宅すると珍しくあの人は帰ってきていました
「あんたこんな時間まで何やってたの!?」
初めて聞く怒声でした
私はバイトをしていることを打ち明けました
するとあの人はとんでもない提案をしてきたのです
それは、毎月バイト代の1/2を渡すことでした
なんでそんなことをしないのか聞くと、
「あなたは医者になるんだから、そのために大学に行かなきゃならないのよ?
そのお金にするに決まってるでしょう」
そんなの嘘だ、知らない男に貢ぐための金にするに決まってる
そう思いながらも仕方なく私はその条件を飲みました
ピリリリリリ
私の携帯が鳴りました
しまった
切り忘れた
「ちょっと、なんの音?」
携帯を買ったのがバレてしまった
私は頬を思い切りビンタされた、痛い
そして私から携帯を取り上げると
バキッ
真っ二つに割りやがった
「買うなって言ったでしょ?医者になれば…」
その後のあいつの話は覚えてない
※こちらは実際にあった事件を参考にしているフィクションです
こちらのサイトで初めて話を投稿してから1年が経ちました
まだまだ未熟者ですがこれからもたまにお話を投稿するので良かったら見ていってください
次回のお話しも楽しみにしていますね!
読みやすい。
呼び方が母→あの人→あいつってなるの心が変わってく感じがして良い
(゜Д゜)。
母と娘の関係性に複雑な思いが簡潔に書かれていて、もう少し読みたいと思いました。
どんな怖い話より、現実の方が怖いよね。
元ネタの事件は確かに胸糞
怖いけど、悲しいお話
やっぱ妖怪より自分の子供を支配する親とか、なんなら人間自体が我が欲求を叶えようとする妖怪だという事がはっきりわかんだね