山道を歩く女性
投稿者:TORIBOUZU (1)
しばらくすると道路の左側に白い看板のような物体をヘッドライトが照らしました。
「登ってる時に看板なんかあったっけ?」
と思いながら近付いて行くと、
それは看板ではなく人間でした。
スピードを落として歩いている人を見ると
女性でした。
その女性は身長は僕より少し高く、髪はセミロングの黒髪白い服に白い短めのスカート?ショートパンツで、黒い小さめなバックを持っていました。
彼氏に降ろされた?事件?など色々考えて心配になり、一旦ハザードをつけて車を停めました。
声を掛けようと左の窓を開けて近付いてくるのを待っているのですが、なかなか近付いてこないので振り返ると女性は車から約3メートルほどのところで足を止めていました。
怖がらせちゃったかな?と思い、僕は窓から頭を出して
「大丈夫ですか?」
と声をかけましたが返答もなく全く微動だにしませんでした。
しばらく停車して様子を見ていると、
女性が僕の車の左側を指差しました。
なんだ?と思いながらよく見ると
その時におかしな事に気付きました、
女性は冬にも関わらず半袖の薄着で夏服のようでした。
急に嫌な寒気がして直ぐに車を走らせ
逃げる様に山を下りました。
しばらく走ると突然ハンドルがパンクをした時のようにとられて急ブレーキを踏み、そのまま吸い込まれるように左側の壁に正面から衝突しました。
痛みに耐え急いで車外出るとフロント部分は
大破していて、左側のフロントタイヤが裂けていました。
ポケットから携帯取り出し、
見ると圏外になっていて電話もかけられず呆然としていました。
しばらくそうしていると、事故の衝撃で忘れていた先程の女性の事を思い出し、下りてきた道を振り返りました。
そこに女性は立っており、こちらを見ていました。
その時は不思議と恐怖心は一切なく、
なぜか懐かしさを覚えしばらく女性を凝視していました。
しばらくすると上の方からブォーっという車のマフラーの音がして遠くにヘッドライトが見えてきました。
一瞬目を離したら女性はいなくなっていました。
ご無事でなによりです。
そのお姉さんと何か関係があるのでしょ。
iine
読みやすいです。
投稿者です
読んでいただきありがとうございます。
守護霊様かな?