消えた右足
投稿者:初めての書き出し小説風 (10)
短編
2023/06/28
18:54
5,601view
よくこうゆう写真は二重露光の影響とか言われるが。
それにしても綺麗に足が消えて後ろの海が鮮明に写っている。
「…足がないんだけど・・・」
「あんた大丈夫?」
母の一言に。
「いや、特になにもないから大丈夫だけど…」
ただ、すごい気になる。
と父が。
「これ」
何かを差し出してくる
「これはなに?」
渡されたものを見ると腕につけるサイズの白と紫の半透明な玉がつながっている数珠。
その数珠には少し長い透明の板のようなものつながっており、そこには観音様が掘られている感じのものだ。
「それ、右足につけときな」
「守ってくれるから」
「あっ…わかった」
言われるがままになってしまったが、それを受け取り左足につける。
…まぁなにもおきないよね。大丈夫大丈夫。
心で言い聞かせる。
…
……
………
…問題はその日の夜に起こった。
自分の部屋でまったりしている。
と…
右足についている数珠が無性に気になる。
「…なんか痒いな」
数珠は履いている靴下の上にあるような状態。
それなのに、無性に数珠のところが痒い。
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 10票
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。