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不思議体験

シカタさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

狐のイタズラ
短編 2021/03/08 20:37 2,213view

これはとある大学生たちのお話です。

男子3人と女子2人と仲のいい友達5人で夏休み中、「みんなでどこかに行かないか?」という話になり、男子A君が「京都行きたい」と言い出した。

男子B君は「伏見稲荷大社なんかどうかなぁ?」と提案した。

女子Cさんは「それいいね、私京都修学旅行で清水寺とか金閣寺とかは行ったことあるけど、伏見稲荷は行ったことないから、行ってみたい!」と強く賛成したため、伏見稲荷大社に行くことになった。

男子A君は「車か新幹線どっちでいく?」と聞いた。

女子Dさんは「車の方がゆったりできていいじゃないかな」と答えた。

男子E君は「じゃあ、俺免許持ってるから運転は任せろ」と言いった。

みなその一言に全会一致で賛成した。

当日、彼らは車で京都まで向かった。

京都に着いたのは昼頃で、ご飯を食べてから伏見稲荷に参拝することになった。

男子A君は「みんなどこに行く?」とみんなに聞いたが答える者はいなかった。

みんなの様子がおかしいことに少し不思議に感じていた。

すると、男子E君は何も言わず、うどん屋に車を止めた。

うどん屋でなぜか男子A君以外は全員狐うどんを頼んだ。

そのあとも伏見稲荷大社に着くまでA君以外は様子が少しおかしかった。

到着後、女子Dさんは「やっと着いたー」と手を組み背伸びした。

「結構奇麗だな」

「うわっ、鳥居の数やばくない」

「すごいね~」

後ろでA君、B君、Cさんが話していた。

「ねぇ~、早く行こうよ」とDさんが一人突っ走っていた。

「もう無理~、足痛い、疲れたー」

「最初の勢いはどこ行ったんだよ」とDさんにA君が笑いながら言った。

そんな他愛のない会話をしながら、参拝した。

道中いくつか写真も撮った。

帰りの時、車にエンジンをかけようとしたE君が「あれ?エンジンが掛からない」と言い出した。

みんな少し動揺したが、何回かエンジンを掛け直すと問題なく車が動き始めた。

翌日撮った写真をスマホから印刷していた。

一番大きい鳥居の前で取った集合写真を印刷した時だった。

「きゃあ!」

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