不気味な同棲
投稿者:ねこじろう (147)
長編
2023/03/21
16:23
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私は思わず小さく声を漏らすと、たまらず目を背けた。
するとM代が私の隣の方を見ながら、
「ほら涼太、○○子わざわざ来てくれたのよ。
何かいいなよ」とせかすように言う。
もう限界だった。
「ごめん、私帰る」
と言って立ち上がると、引き留めるM代を他所にリビングを出て廊下を小走りに玄関まで行くと、急いで靴を履いて外に飛び出た。
後は無我夢中で逃げるようにしながら自宅アパートに帰った。
途中何度かM代から携帯に電話が入っていたが、私はとることが出来なかった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
あれから数日が過ぎた。
相変わらずM代は会社に姿を現していない。
誰も座っていないM代の机を見ながら、私はふと思った。
あの繁華街の外れにある古びたマンションの一室で、彼女は変わり果てた姿になった涼太と一緒に暮らしていくのだろうか?
これからもずっと、、、
【了】
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え?彼氏生きてんの?
無敵じゃん。電車に勝つとかスゴいな
とんでもない世界に入り込んでしまったような怖さがありました。
よかったじゃん。彼氏生きてて。
まぁ、俺も全身バラバラになる程度じゃ死なないからなー。