たった一日で感じた事故物件の恐怖
投稿者:キョンシーズ (11)
「なになに!?何の音!?」と、突然の騒音にパニック状態になる彼女。
私は彼女をギュッと抱き締め、音が止むのを待ちました。
数分後に音は止み、音が止んだ後も怯えていた彼女に正直にこの物件の事を話すと、彼女は泣きながら「そうなら先に言ってよ!こんな家早く引っ越して!」と私にキレてきました。
キレられても当然。と彼女に誠心誠意謝り、とにかく部屋を出たかった私達は車に移動して車中泊をして朝を迎えました。
翌朝、彼女を家に送り届けて恐る恐る部屋に戻ると、部屋の中はありとあらゆる物が散乱し、地震でも起きたかのような荒れ具合になっていました。
私は身の危険を感じ、部屋を紹介してもらった不動産屋の友人に電話をかけて事情を説明しました。
すると「だから言ったのに。お前そんな部屋にいたら死んじまうぞ?」と、呆れた様子で言いながらも、優しい友人は「なるべく安く、すぐに退去出来る様に手配してみるけど少し時間掛るわ。」と言ってくれました。
そして「何より一旦、彼女と一緒にお祓いしてもらえ?部屋には退去が決まるまで戻るなよ。」と友人に勧められた私は、彼女と一緒に地元で有名な住職さんの所へお祓いをしてもらいに行きました。
住職は私達を見た瞬間に、「これは・・・酷い目に遭いましたね。」と私達がも言わなくても私達に降りかかった出来事を見抜き、すぐにお祓いをしてくれました。
お祓いが終わると、憑き物が取れた様にすっと肩が軽くなった気がして、とても安心した気持ちになったのを覚えています。
すると住職が「あなた達が今住んでいる部屋は怨霊の棲み処になってしまっています。」と身も凍るような事実を教えてくれました。
住職が言うには、建物に問題があるというよりは土地そのものに遥か昔から問題があり、私が入居した部屋で最初に自殺した人の霊がその土地の問題を更に大きくしてしまったんだとか。
最初に自殺した人が元々土地に憑いていた怨霊に憑りつかれ自殺した事により怨霊になり、次から次へと自殺者や事故死する人を増やして行き、怨霊が増える負の連鎖が出来てしまったと住職は教えてくれました。
そして「早く引っ越しした方がいい。あなたたちもすぐに憑りつかれてしまう。」と言う住職の言葉が私の愚かな決断がいかに軽率だったかを思い知らせてくれました。
それから1週間程で不動産屋の友人が退去の話しを綺麗にまとめてくれて、事情をよく知る大家さんがタダで退去をさせてくれました。
実質1日だけの恐怖体験で私はその物件から解放されたのですが、何より恐ろしいのはその物件が今もなお存在していて、普通に入居者を募集している事です。
命が惜しい人はどうか、絶対私の様に家賃の安さに惹かれないで下さい。
怖い。
助かって良かったですね。でも怖い体験したついでに彼女をしっかり抱いて良かったですね。
友達もいくらなんでもそんな家を紹介しなくてもね