夢の中の現実
投稿者:ギョニィ (1)
私はよく「正夢」をみます。
その夢は妙に現実味があり、なんとも言えない後味の悪い目覚めをするのです。
コレは中学生の時の出来事です。
ある日とても不吉な夢をみました。
それは、誰かに背中を押され階段から落ちる夢でした。
職員室を出た直後、2階段の頂上、部活に行こうと考えているときの出来事でした。
見覚えのある階段と落ちている最中に見えた誰かの上履き。それは紛れもなく、自分の中学のものでした。
全身にまとわりつく冷や汗とともに目覚めた朝。気味の悪さに包まれ恐怖に怯えながら学校で1日を過ごしたものの、その日は何も起こらず帰宅。安心して胸をなでおろしたのを覚えています。
それから約2ヶ月が経った頃でした。
放課後、部活に行く前に用事があったので職員室へ寄りました。
何故か既視感を覚えながら、職員室を出て階段を降ろうと足を踏み出しました。
その時突然誰かに背中を押されたのです。見上げた先には、見たことのある景色、階段の上に見える上履き。次の瞬間に強い衝撃が全身を包みました。
あまりの痛さにしばらく立てずにいると、部活に来ないと心配した友達がやってきて保健室まで連れて行ってくれました。
気が動転していたので階段から落ちたことしか伝えられませんでした。
打撲以外の怪我はなかったため、その日は大事を取って部活をせずに帰宅しました。
私が感じた「既視感」について、家に帰ってから気がついたのですが、二ヶ月前に見た夢と全く同じなのです。
夢の中の私は、部活着を着て手ぶらで歩いていたのです。その日の私も部活着を着ていて、友達に荷物をお願いしていたので手ぶらだったのです。
落ちている時に見たあの景色まで、あの時見た夢と同じなのです。
誰かに背中を押された恐怖とともに、夢と全く同じ状況にあったことに背中が凍りました。
背中を押されたことも正夢を見たことも誰にも言えずに今に至りますが、未だに、あそこまで現実味のある夢を見た理由も誰に背中を押されたのかもわかっていません。
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