あまりにも怖い家
投稿者:ぴ (414)
しかし、その心霊現象はその後も途切れないくらい続いたのです。
まず、友達とリビングで飲みなおそうかと話をしていたら、パッパッと電気が点滅しだしたのです。
まったく意に介さないで話を続ける友達に「え?これ何?」と聞いたら、「あーよくあるやつだから」と何ごともなさそうに言われました。
友達が缶ビールとコップを取りにいったら、その間にすぐそこでパンという破裂音みたいなのがしたのです。
パンパンと何度か聞こえ、私は音が聞こえる度にびくびくしました。
友達がコップを持ってきたら、廊下でパタパタと足音がし始めたのです。
大人数で駆けっこでもしているのかというくらいうるさい足音でした。
でもそのことを話しても、友達はぜんぜん聞こえないといいます。
そんなわけないと思うくらいに私には聞こえたのです。
絶対に友達は酔っぱらっているだけだと思った私が、勝手にリビングのドアを開けて廊下を確認しました。
そしたら誰もいなくてシーンとした廊下でした。
やっぱり自分の勘違いかと思って戻ろうとしたら、天井の方からくすくすと笑い声が聞こえてくるのです。
本当に不気味で、鳥肌がぞわっと立ちました。
続く心霊現象が怖くなって、お酒を飲む気になれない私に友達はお風呂を勧めてきました。
けれど私は断固断ります。
この状態でお風呂に入るような勇気は私にはなかったです。
そしたら友達が「ちゃちゃっと入ってくるね」と私が止める間もなく、お風呂に行ってしまいました。
その間、私は一人でリビングにいることになりました。
テレビで恐怖を紛らわそうとし、お笑い番組に変えました。
なのにその内テレビの映像に砂嵐が混じりはじめ、そしてなんだか別の映像に代わってきたのです。
とっても古い木造の家で、誰かが閉じ込められているみたいな映像でした。
その映像の中で、誰かが「助けて」って助けを求めているのです。
勝手に変わった映像にも度肝を抜かれたし、このまま何かの映像を見せられるのは怖いしかなかったです。
だから私はそれを聞いた瞬間にテレビを消してしまいました。
あまりに怖いことばっかりで、友達がお風呂から出てきたらさっさと眠ることにしたのです。
電気を消そうとする友達を、なんとか説得してつけっぱなしで眠ることになりました。
友達は本当に秒で眠っていて、ちょっと恨めしいくらいでした。
私もすぐに眠ろうとしたけど、なかなか寝付けず、ぐだぐだしていました。
そしたら電気がまたひとりでに点滅し始めたのです。
「きた!」と思いました。
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