修学旅行の沖縄で…

高校３年生で修学旅行で沖縄に行ったときの話です。
修学旅行初日のその日は平和学習で平和祈念公園やひめゆりの塔を見学していました。
そのときの写真や資料などは１５年経った今でも印象に残っているものがいくつもあります。

そして夕方、１泊目の宿泊先であるホテルに到着しました。
私達のグループは６人班、各部屋は３人部屋であったため、２部屋に別れて宿泊することになっていました。
部屋の配置は横並びで荷物を置いたらすぐに１部屋に集まりダラダラと６人で過ごしていました。
初日であることもあり、私達は時間を忘れて騒いでいました。
するとグループの１人がお風呂の時間が終わっていることに気が付きました。（大浴場の利用は２１時まででした。）
しかし、グループの中に無類のお風呂好き（笑）がいたため「絶対に入りたい！」と言って
私達は大浴場へ向かいました。

コソコソと脱衣所を覗くと先生たちはもちろん、一般客の姿も１人も見つかりませんでした。
これはラッキー！と私達はこれまた大浴場で大騒ぎをしていました。
そのときに当時は最先端だった「防水携帯」を持っている友人が
脱衣所から携帯を持ってきて写真を撮って遊んでいました。
そして運良く先生たちにバレることもなく部屋に戻り、消灯時間の点呼を受け
また６人１部屋に集まりさんぴん茶で乾杯をしていたときです。
私達が宿泊する、横並びで配置している２部屋の誰もいないはずの部屋の方の壁から

「ドンドンドンッ！！！」

と音がしました。
６人はすぐに壁から離れ、ベッドに集結しました。

するともう一度・・・

「ドンドンドンッ！！！」

と音がしました。
部屋には誰もいません。鍵もかけたはず・・・
もしかして先生が見回りに来た？スペアキーを使って鍵を開けて中を確認したら誰もいなかったから怒って壁を叩いているのか？
そんなことを考えながら「見に行こう」と言って隣の部屋に宿泊予定の３人で確認しに行くことにしました。
もちろん、部屋には誰もいません。鍵もちゃんとかかっていました。

その後は何事もなく修学旅行の全日程を終え、帰宅しました。
そして家に帰り両親や兄弟に思い出話しをしていたころです。
大浴場に「防水携帯」を持ち込んでいた友人からメールが届きました。