よどんだ図書館
投稿者:あっきー (2)
短編
2022/11/30
23:53
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ある日、子供達の夏休みの自由研究を仕上げる為、どうしても図書館に行かなければならなくなりました。子供はまだ低学年だったし、図書館も少し遠かったので、車で行きました。今まで行ったことのない場所です。
着いた途端私は入りたくないと思いました。その図書館の周りの気が淀んでいて、よくないことが起こりそうな予感がしました。建物も古くてというのもありましたが、本当に帰りたい気分になりました。でも子供に付いててあげないとならないので、仕方なく入館しました。
私には少し予知や霊能力、超能力があります。それに憑依体質なので、古い紙や布などは触れません。昔やっていた屋外のフリーマーケットならまだマシな方ですが、建物の中でそういう物に触れるのは避けています。
でも私は本が好きで、その日も、中に入ったらすっかり自分のそのような体質のことを忘れて、古びた本を何冊も手に取っていました。
そして数日は何事もなかったのですが、だんだんと身体がダルくなっていきました。ダルイだけならまだしも、動けなくもなってきて、とうとう寝込んでしまったのです。
その時確認してもらおうと、遠くにいるプロの拝み屋をやっている友達に遠隔で見てもらったら、やっぱり身体中に霊が絡まっていました。そうなってからでは遅く、数日休むしかありませんでした。
その後は気をつけています。
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