カイゴノゴカイ
投稿者:kana (210)
短編
2022/11/23
10:08
1,644view
「あら、夕子さんどうしたの?暗い顔して」
「あぁ、朝子さん・・・。」
「どうしたの?またお爺さんのこと?」
「はい・・・。最近ホントにボケがひどくて・・・
今朝も、朝ご飯たべてすぐ『夕子さん朝飯はまだか』・・・だって」
「大変ねぇ。ウチのお爺ちゃんもそうよ」
「えっ、朝子さんのお爺様もそうなんですの?」
「えぇ、でもウチの場合は食べたいと言った時にいくらでも食べさせることにしているの」
「へぇ。でもそれじゃお料理も大変でしょうに・・・」
「ううん、大丈夫。おじやとかね、簡単な流動食を作り置きしておくのよ」
「へぇ、さすが朝子さん。私も見習ってやってみます!!」
・・・・・
ピンポーン
「ただいま~。今帰りました~」
「あぁ、朝子さん・・・わしの夕飯はまだかい?」
「待ってお爺ちゃん~、また吐いちゃったの~? 廊下がびしゃびしゃよ」
「あぁ、腹がへったわい・・・飯はまだかいのぅ・・・」
「待ってね、今新鮮な食材が手に入ったところだから」
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 13票
新鮮な食材ってもしや…
すごい発想っすね!