舐めんじゃねぇ!_加筆修正版
投稿者:kana (210)
短編
2022/11/20
09:56
2,841view
(うわっ!…く、くすぐったい!右肩がくすぐったい!
…イヤ、ダメだダメだ。我慢我慢。寝たふり寝たふり!)
ボクは身をよじらせるのもガマンして、K子の舐め舐め攻撃に耐えました。
どうせすぐにやめるだろうと思ったのですが、
そいつはずっとボクの右肩をレロレロレロレロ舐めているのです。
たぶんもっと短かったとは思いますが、体感的には10分くらい
舐められ続けたような感覚でした。
それでもじっとガマンして寝たふりをしているうちに、
いつしかボクの意識は遠くなって本当に眠りについていました。
結局4時間くらい眠ってしまい、ぼーっとした頭で目覚めました。
ハッと我に返って周りを見回し、次に舐められていた自分の右肩を
鏡でよく観察しましたが、とくに異常はありませんでした。
「…そうだ、K子に連絡してみようかな…
もしかして悪いことになってなければ良いが…」
そんな風に思いましたが、それはすぐに辞めることにしました。
だって…
床に、乾燥しきった老婆の長い白髪を見つけてしまったからです。
前のページ
2/2
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 17票
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。