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心霊

仔鴨の冒険さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

下宿に住み着いていた
短編 2022/10/26 11:26 990view

20年くらい前、私が大学時代に下宿していた京都のアパートでの話です。

当時の私の部屋は、南北に長い8畳くらいのワンルームで、築10年くらいのレディースマンションです。南東の角に玄関があり、同じ壁側に小さなキッチン、その奥にユニットバスが並んでいる造りで、玄関の向かいにベッド、ユニットバスの向かい側にデスクを置いていました。

1年生の冬のある日、いつものように課題をやっていると、ユニットバスの方から視線を感じました。その日は交際中だった彼氏も来ていない日で、部屋には私一人です。
レディースマンションなのもあって、比較的セキュリティには気を配ってある物件で、窓は北側の小さな引き戸と、南側の出窓も正面は開かず、左右も20㎝ほどしか開かないし、北側の窓の周りに足場になるようなものはなく、出窓も玄関側の通路から飛び移れても出窓から入れるほど窓が開かない場所でした。

後日、この話をした男友達が霊感がある人で、アパートを見てもらったところ、入り口で「ここマズい。」と言いました。彼によれば、入り口のフロアが半地下な上、アパートの建物が南北に並んでいて、カタカナの“コ”の字型だから、入り口のあるフロアの一番奥に霊が溜まりやすいと言っていました(半地下の部分に3~4つ、上の部屋へ上がる階段へ入る入口があり、各階で南北の棟に2部屋ずつ通路の左右に部屋が並んでいました)。
部屋に入ると、さらに彼はぞっとしたみたいで、「よく今まで何も感じなかったな⁉」と言われました。彼が言うには、ユニットバスの前に落ち武者、台所にはもんぺ姿の女性がいたそうです。

小心者の私は、その後すぐにアパートを引き払い、別の場所へ引っ越しました。

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コメント(1)
  • レディースマンション夜叉Kyoto
    竹刀持ってるか、が入居条件。

    2022/11/05/18:58

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