不幸の手紙の威力
投稿者:りー (118)
私が中学生の頃の話です。
当時は皆恋愛に興味があり、ノリでラブレターを送ったり告白されたりと言う事が往々にしてありました。
ある日友達のA子が男子からふざけた調子で「ラブレターくれ!」と要求されました。
まるで某ジブリ映画の様な展開にA子は驚いていましたが、明らかに真剣な様子では無かったので、負けじとラブレターに見せかけた不幸の手紙を渡す事にしました。
内容は1週間以内に1000人に同じ手紙を送らないと不幸になると言うもの。
あまりに無茶な内容でしたが、そもそもの始まりも男子のおふざけなのですから誰も止めません。
手紙を受け取った男子は酷く驚き、A子はいい気味だと言うように笑っていました。
ここでこの話は終わると思っていたのですが、その手紙を受け取った男子は10日後に事故に遭ってしまいました。
自転車で登校中にうっかり運転をミスして土手から転げ落ち左手を骨折したのです。
痛々しいギプス姿に私はもしやと思いあれから不幸の手紙を誰かに渡したのかと問い詰めました。答えとしては1通も送っていません。
最初からふざけ半分の手紙のやり取りだったので、不幸の手紙の内容も冗談であり気にする必要は無いと思っていたそうです。
正直私もA子もそう思っていました。
しかし、不幸の手紙と言うものは書いた時の気持ちがどうであれしっかり効力が発揮されるものだったのです。
生半可な気持ちで書いてはいけないと胆に銘じた出来事でした。
「手紙」は、トイレットペーパーのことアルヨ。