あの女は何者だったのか
投稿者:大関 (3)
学生時代に電車で通学をしていましたが、満員電車に慣れなくていつも端のほうに陣取っていました。
香水やおじさんの臭いとかが混じる電車内は本当に苦痛で、早く降りたいと感じていましたが、ある日強烈な視線を感じたんです。
それは髪が長い女でマスクをしていて、黄色と茶色が混じったような服を着ている特徴がありました。周囲から浮いていてお世辞にも綺麗な感じでもなく、自分としては不気味に感じたんです。
そのためすぐに違うほうを見て無視をしましたが、なぜかその女は自分をずっと見ている。他のほうを自分は見ていますが、視線は明らかに自分に向いていることを感じていました。
気味が悪いので2駅前でしたが一旦降りて、違う車両に乗りなおしたんです。そこでビックリしたのが、なぜかその女がその車両に乗っていて自分を見てきたことです。
移動したのかとゾッとしましたが、負けてなるかと今度は睨みつけました。そしたらニコッと笑って、そのまま私の顔を見つめてきたのです。あまりの恐怖に目的地の1駅前で降りて、そこから歩いて学校まで行くことにしましたが、なんと後ろからその女がついてきました。
自分は近くの交番に駆け込み不審者につけられていると訴えて、お巡りさんに周辺を見てもらいましたが、その女は消えていたんです。
それから二度とその女と遭遇することはありませんでしたが、そもそも現実に存在したのかすら今では分かりません。
その女の人は誰だったんでしょうか?
気になります。