夜の山で車の中でヤってる輩を見つけた時の話
投稿者:並の大盛り (3)
そして、いつの間にやらA、B、Cの中ではその揺れている車を覗き込む方向で話が進んでいて、その傍らで話の意味が理解できずにムムムとしている俺を複雑な顔で見つめる兄貴がいた。
懐中電灯を消して抜き足差し足で俺達五人は車に近づいていく。
滑りに足を取られながら、途中小枝を踏み抜いて音を立てた時は全員がドキッとして口許に人差し指を立てたのは面白かった。
整地されて草木が生い茂っていないのがせめてもの救いだ。
そうやって車に近づいた俺達は、車体の死角に回り込み、息を殺して覗くタイミングを打ち合わせる。
「1、2、3でのぞくか…?」
「いいよそれで」
「じゃあ、1、2の…3!」
揺れる車体の音で俺達の小声は聞こえてはいないだろう。
Cの合図で俺達は下からゆっくりと頭を持ち上げて窓の中を覗き見る。
『ギシッギシッ』と揺れる振動が車体に寄り掛かった手のひらから伝ってくる。
そして、俺達は僅かな明かりの中で人が人に覆い被さっているシルエットを見た。
車内が暗すぎてよく見えないが、人が人に被さり、何かを振りつけているのが見える。
何をしているのかは分からなかったが、Cが「おお…すげえ…」と目をキラキラして呟いていたからきっとすごいことが行われているのだと思った。
しかし、段々と何かがおかしいことに気付いたのか、AやBが「……ん?」とか「なんか…」と口を濁すように目を背けてしゃがみこんだので、俺は「?」と同じようにしゃがんだ。
車内で何が行われているのか俺はどうしても知りたくなったが、何度覗いても暗くてよく分からない。
そうやって悔しがっていると、神様に願いが届いたのか、急に雲が晴れて月明かりが増した。
そのお陰で車内の中はほどよく映し出されて、大きな体格の男が細い四肢の人に覆い被さっているのがわかった。
ただ、互いに下半身が裸のように見えたが、この時の俺は特に何も思わなかった。
だが、次の瞬間、兄貴が「うわあ…ッ」と悲鳴を上げたタイミングでA達も悲鳴を上げたので俺もその声で吃驚して振り返った。
理解できずに兄貴達を見ていると、兄貴が俺の手を引いて車から離れるように友達と一斉に走り出すのだ。
まったくもって意味が分からなかったが、兄貴達は必死な形相で会話もせずに全力で走るだけだった。
低学年の俺はこのハイペースに「待って、しんどい」と訴えたが、兄貴は聞く耳も持たずに走る。
そうして走ること数分後、山道を抜けて民家がちらほらと見えてきた所でようやく兄貴達は立ち止まり、息をついた。
「あ、あれやべえよな!?」
Aの言葉に全員が同調するように「マジでやべえって」と頷いた。
兄貴も「追っかけてこないよな」とか言いながら頻りにほとんど暗闇の後ろを何度も振り返っては全力疾走の余韻を残すようにその場で足踏みをしている。
俺はなんでみんなが逃げたのか分かってなかったが、兄貴達に問いかけようにも息があがっていてそれどころじゃなかった。
それで、再び兄貴達が歩き出したからそれに付いて歩くだけで精一杯で家に着くまではずっと無言だったと思う。
道すがら、Aが「ポリス呼んだほうがいいの?」とか、Bが「俺、親に怒られるのイヤだ。親父マジで殴るから。夜に山道入ったって知ったら殺される」とか、Cが「てか、喋ったらさっきの奴にしかえしされんじゃね?」とか、まるで言い合いに近い口調でみんなが喋ってたの聞いてた。
ガチ??
どうゆうこと
マジどうゆうこと
面白かった。実話だったら怖い…
>どうゆうこと
書いてあるままだと思うのですが…
何がわからないのかわからない…
Cの性癖に就き追跡報告されたし。
こういうガチ系の話が好きだ
ガチホモ
すでにお亡くなりになった方といたしていたのかと勘違いした私はC君より壊れちゃってるのかも(ちなみにそーいう趣味はありません)
私ってCって呼ばれてるの笑