夜の山で車の中でヤってる輩を見つけた時の話
投稿者:並の大盛り (3)
さすがに3年にもなると兄貴達がお巡りのことをポリスとか呼んでたから警察のことを話しているのは理解したが、なんで警察を呼ぶとかで言い争ってるんだろうと不思議だった。
というか、ポリスという単語のせいで俺は自分が何か悪い事でもしたんじゃないかと思って思わず「兄ちゃん、おれつかまんの?」なんて意味わかんないことを兄貴に訊ねたら、「バカいってねえでさっき見たもんは忘れろ」と頭をぐしぐしと撫でられた。
そんな意味不明な一夜の翌日。
いつも通り俺は学校に通っていると、一台の車が脇を通り過ぎた。
その瞬間、運転席のおっさんと目があったような気がしたんだが、どうしてか昨夜の車を覗き見たシルエットが想起されて鳥肌が立った。
足早に校門まで駆け抜けたが、どうしてかその日以来、似たような形の車を見る度にあの晩のシルエットが頭を過るんだ。
あの体験から三日後くらいだったか、ある日兄貴が親父に怒られてたので理由を母に聞いてみれば「ちょっとね」とはぐらかされた。
最近、俺の周りで変なことばかり起こるなーなんて呑気に考えてたら警察が家に訪ねてきて、馬鹿な俺はマジで自分が捕まると思って涙目になって母に抱き着いたんだが、まあ俺が捕まる理由なんてどこにもないので母に「アホ」といいながら頭を撫でられた。
じゃあなんで警察が訪ねて来たのかと言えば、兄貴が犯行現場を目撃した可能性があるからと少し後で聞いた。
この時の事は俺が中学に上がる前に兄貴から聞いた事なんだが、あの晩、納屋の側で俺達が覗き込んだ車の中で殺人が行われてたらしい。
実は俺達が車を目撃した日と同じ日に、同区の男子学生が行方不明になったそうだ。
警察に届け出たのは居なくなった翌日だったらしいが、時間帯や場所的に俺達が目撃した場所と車の持ち主が怪しいと聞いた。
当然、三十年以上前だから監視カメラとかドライブレコーダーなんて普及している筈もなく、警察も全て近隣の聞き込みと証言だけで捜査に奮闘していたみたいだが、兄貴は俺と同じようにあの時の車と似た車種を見かける度に怖くなって親父に白状したら、男子学生の行方不明事件を聞きかじっていた親父が万が一犯人の車だったらいけないからと警察に連絡したそうだ。
勿論、芋ずる式にA達も呼び出すことになって、兄貴達4人であの晩のことを洗いざらいゲロった。
俺はというとまだ幼いことや兄貴達4人ほど状況を理解してないというのもあって、隣の部屋で母と一緒に聞き耳を立てるように大人しく過ごしてた。
警察の事情聴取が終わった兄貴達は魂が抜けたように畳の上に寝転んで盛大なため息をついてた。
因みに、俺が兄貴達が何を見て何を話したのかを聞いたら親父に「おまえは知らんでいい」と一喝されて聞けなかった。
そして、俺が中学生になった頃、ふと当時の事を思い出して兄貴に訊ねてみた。
「ねえ、あの時車の中で何見たん?」
「あー?あー……」
ちょうど居間で漫画雑誌を開いてた兄貴はかなりめんどくさそうに間延びした返事をしたかと思えば、雑誌を閉じて俺に向き直る。
いよいよ真相を知ると思ったら俺は喉が乾燥してきた。
「あー、実はな……」
兄貴の話では、あの時車の中では情事に耽っている男女がいると思って兄貴達は興奮してまじまじと覗いていた。
しかし、何かそういう行為にしては覆い被さった男の方の動きが腕を振り上げているように見えて「ん?」とちょっと可笑しく思い始める。
そしてタイミングよく雲が晴れて月明かりがさすと、男が鈍器のようなものを頻りに下に寝そべっている人に叩きつけているのが見え、その血しぶきやら返り血やらの照り返しが下手なミステリードラマよりハッキリしてて怖かったと言う。
それで、月明かりが照らす一瞬の間に返り血のついた男が兄貴達の方に振り返った。
「そんでおまえ引っ張って逃げたんよ」
兄貴の話を聞いた俺は「お、おう」としか言えなかった。
中学生になった俺は当時の色褪せた記憶を思い出す度にピンク色な事を思い浮かべていたが、実際はそんなグロかったのかと思って金玉がヒュンとなった。
ガチ??
どうゆうこと
マジどうゆうこと
面白かった。実話だったら怖い…
>どうゆうこと
書いてあるままだと思うのですが…
何がわからないのかわからない…
Cの性癖に就き追跡報告されたし。
こういうガチ系の話が好きだ
ガチホモ
すでにお亡くなりになった方といたしていたのかと勘違いした私はC君より壊れちゃってるのかも(ちなみにそーいう趣味はありません)
私ってCって呼ばれてるの笑