深夜の訪問者
投稿者:minisho (2)
私が小学生高学年の時に、実際に体験した話です。
母方の曽祖母が亡くなり、初盆を迎えた為、祖母の家に親戚一同集まっていました。
親戚のほとんどが帰宅し、私達家族と、隣に住んでいる叔父の家族で食事の片付けをしていた夜中12時ごろの事です。
いきなりチャイムが鳴った為、リビングルームから覗き込んだのですが、玄関前には誰もいませんでした。
こんな夜中にお参りに来る人もいないはずだけど…と戸惑いましたが、誰かのイタズラだろうとあまり気に留めませんでした。
時間も遅くなり、寝る事にしたのですが、寝ようとしていると、上の階から誰かが降りてくる足音が聞こえてきました。
そして、私達家族が寝ている部屋の前で、足音は止まりました。
この時何故こう思ったのかは分かりませんが、この時の私は、襖の方を見てはいけないと強く感じました。
その後しばらくすると、足音が立ち去っていくのを感じ、眠りに落ちました。
翌日、昨日の足音は、上の階で寝ていた祖父か祖母だったのかも。
と思い、「昨日の夜中、トイレに行った?」と聞きましたが、「昨日の夜は、下に降りていないよ」と言われました。
この返事を聞いて、昨日襖を見なくて良かったと思いました。
お盆の時期だった事もあり、先祖が帰ってきたのかも。
とも思いましたが、絶対に襖の方を見てはいけない!と感じていたので、私達家族にとって、あまり良い訪問者ではなかったのでは?と思いました。
もしも襖の方を見てしまっていたら…と思うと、ゾッとします。
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