幽体離脱
投稿者:ひまわり (18)
短編
2022/09/02
07:09
867view
私は中学生の頃毎日のように金縛りにあっていました。金縛りにあう直前は動悸がして耳が詰まった感じになり
胸が苦しくなってだんだんと手の指から動かなくなってきます。
ある日、寝ようとベッドに入りました。寝入ろうとするとき、いつものように金縛りにあいました。
ですが、何か違う感覚を覚えたのです。いつもは胸が苦しくなるのですがその時は何かが上に乗っているような感覚がありました。
そのうち手首も誰かに掴まれている感覚があり、絶対誰かが胸の上に乗って手首をつかんで押さえつけていると思い、恐ろしくなりました。
しばらくそれに耐えていたら体がふわっとする感覚を覚えました。
いつもは目を開けないのですが、この時はこの現象は何なのか自分は今どういう状況なのか知りたくなりました。
恐る恐る目を開けるとそこには目の前で苦しんでいる人が見えたのです。よく見るとベッドで寝ている自分の姿を見ていました。
視線は上を見上げているはずなのに、下を覗いているのです。パニックになりながらも、その時脳裏にある言葉が浮かびました。
それは幽体離脱です。
幽体離脱をすると自分の体に戻れなくなる時があると何かで聞いたことがあったので、これはやばいと思い
「戻れ戻れ」とずっと頭の中で思い続けました。
しばらくすると、体がスッと軽くなり何事もなかったように金縛りがとけました。
今考えてもあれは幽体離脱だったんだろうと思います。
もうこんな体験はしたくありません。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 5票
関連タグ:
#金縛り
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。