蝶々になって会いにきた友人
投稿者:ひまわり (18)
私の母の不思議な体験談です。
母が仲良くしていた友人で、生前はよく一緒にお茶をしたり、映画を観に行ったりしていた方がいました。
その友人Aさんは糖尿病を患い、5年間ほど透析を続けていたそうですが、病状が悪化して入院することになりました。
病院が遠かったので、母はなかなかお見舞いに行けず、一度だけ行くことができたそうです。
そして、Aさんは3年前の夏の8月上旬に亡くなりました。
お葬式には行くことができましたが、Aさんの自宅やお墓には行けていないそうで、母はそのことを気にしていました。
Aさんが亡くなった一年後の8月のある日、母が神棚と仏壇に手を合わせていると、窓の外の庭に、大きくて、黒とオレンジと黄色の綺麗な柄模様の蝶々が一頭飛んできて、母の目の前でゆっくりと回りながら飛んで、どこかへ行ってしまいました。
母はその時は、この辺りではあまり見かけない珍しい蝶々が飛んできたなと思ったくらいでした。
そしてまた一年後の8月のある日、母が玄関のドアを開けると、一年前に見た蝶々と同じような、大きくて、黒とオレンジと黄色の綺麗な柄模様の蝶々が玄関に入ってきて、吹き抜けの玄関の中をゆっくりと回って飛んで、また外に出て行きました。
その時、母は蝶々がAさんではないかと気づき、思わず「Aさん、Aさん!会いに来てくれたの?」と話しかけたそうです。
母は一度だけAさんを自宅に連れてきたことがあり、毎日母が神棚や仏壇に手を合わせていることも話していました。
だから、Aさんは亡くなった8月上旬になると会いに来てくれるのではないかと、母は期待しながら今年も待っているのだそうです。
Aさんは結婚していましたが、子どもがおらず、自分の好きなことをして、好きなものを食べて、高級な洋服を着て、自由に生きていたので、綺麗な蝶々だったのかもしれません。
今年またその蝶々が飛んできたら、本当にAさんが会いに来てくれていると確信することでしょう。
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