マッチングアプリで出会った男

あの男とは恋愛マッチングアプリで知り合いました。
彼は別にタイプでは無かったのですが、写真・音楽が好きと共通の趣味があったため、一回会って話が弾めば友達にでもなろうかと軽い気持ちでいました。実際に会ってみると意外にも話が合わず（音楽の中でもジャンルが全然違ったり）正直ずっと愛想笑いだけふりまいてつまらなかったです。彼とはまずレストランで食事をし、その後にバーに行き、帰りは車で家まで送ってくれました。全部おごってくれたし帰りの交通費もかからなかったのでまあ良いか、という気分でその日はお別れをしました。そこから毎日ラインが止まらず、次はOOへ行きたいねなどお誘いが絶えず来ていました。約１週間程経ち、私は彼に恋愛感情が全くない事を伝えました。彼からは、全然分かってたから心配ないよ！と返事が来て、そこから連絡が絶ったので安心していました。

数日後彼のインスタのストーリーを見ると、前会った時に話した私の行きつけのお店に行っている様子が載っていました。まさか私を探しに行ったんじゃないか、と思いましたが考えすぎだと思い気にしない様にしていました。
しかしそこからほぼ毎日私の家の近くのお店、別の行きつけの場所の写真を毎日彼がインスタのストーリーに載せていたのをみてゾッとしました。
しまいにはキャプションで「今日はいないんだ。」と書いてあった事も。

数週間たった後、私の知り合いの女の子から連絡が来て「明日、最近友達になったOO君とカラオケに行くんだけど、彼がOO (私）とも友達って言ってるから一緒に行かない？」と言ってきました。彼は絶対に私と絡みたいがために、私の女友達を多分インスタかで検索してわざと近づいて、その子を通して私を誘って来た。この全てが怖すぎて体調不良を理由に断りました。

その次の日からまた彼からのラインが止まらず、私の体調を気遣う言葉を送ってきました。「病院につれていってあげようか？」「家に行ってご飯でも作ってあげようか？」「お風呂に入れてあげようか」。思い返すだけで鳥肌が立ちます。
返事をしないで放置していると、ラインではなくインスタのDMでもメッセージが沢山きました。

翌週私が仕事から家に帰ってくると、家の前の手すりにビニール袋があり、その中を見ると、ぬいぐるみと手紙が入っていました。一瞬で彼だと分かり急いで家の中に入りました。オートーロックのマンションなのに良く入ってこれたものだ。手紙には「ずっとOOの事を想っているよ」とだけ書かれていました。
ぬいぐるみを握るとお腹のあたりが硬く、ハサミで切ってみると四角い機械？の様なものが入っていました。友達に相談したら恐らくカメラか盗聴器だという事が分かりマッチングアプリがトラウマになり、軽い気持ちで人に会うのを避けるようになりました。