子供の頃の怖くない金縛り体験
投稿者:かなC (5)
短編
2022/08/12
17:31
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小学生の頃の話です。
父、母、弟と、4人で小さなアパートで生活していました。
その日もいつも通りの生活をし、いつも通り1人部屋の布団に入り眠りました。
ふと目が覚め視線を窓の外に向けると、青白い光が部屋に差し込んでいました。
朝4時くらいかなぁと思い、時計を確認するため首を動かそうとしましたが、首が動きません。首どころか、全身に力が入らないのです。
目を閉じると、全身の血液がサーっと流れる感覚がありました。頭の中は完全に目覚めているのに、肉体だけが眠っている様な感覚でした。
不思議な感覚でしたが恐怖感が一切なく、おまけに起きてすぐであるにも関わらず頭の中が冴え渡っていたので、これがテレビで芸能人がよく話している“金縛り”なのか?と冷静に考えながら、目を閉じていると、いつの間にか眠ってしまっていました。
翌朝起きてすぐに、家族にその話をしたのですが、特に大きな話題にもなりませんでした。
しばらくして私は中学生になり、そのアパートからは引っ越したのですが、ある時父親から「お父さんは人には見えないものが見えるんだけど、あのアパートには子どもが2人いたよ。みんなが怖がるといけないから言わなかったけど、辺りを飛び回ってた。」と話しをしてくれました。
その子どもと、小学生の私が体験した金縛りと、関係があるのかはわかりませんが、何かがいたとしてもきっと悪いものではないのかな、と思いました。
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