ストーカーの正体
投稿者:犬型ロボット (15)
職場の同僚から、ストーカー被害に遭っていると相談を受けました。
どうやらそのストーカーは、同僚が出かけている間に部屋に入って荒らしたり、物を盗ったりするようなのです。
そんなことが何回も続いたので家に帰ることも怖くなったと言う同僚に、私は「すぐに警察へ行った方がいい」と、伝えました。
同僚はその数日後に警察へ行ったようなのですが、その後しばらく会社を休んでしまったのです。
上司からは、同僚が休むことについては詳しい説明はされませんでした。
数ヶ月後、かなりやせ細った同僚が出勤してきました。
どうしたのか聞くと、あたりを見回しながら「実は、あなたに相談したあと警察へ行って、部屋の様子を調べてもらったんだけどね…。ストーカーと思わしき指紋の人物が、数年前に既に亡くなっている人だったの」と言うのです。
同僚の話しをよくよく聞いてみると、「部屋からは友人と、亡くなっている人物の指紋しか採取されなかった」「だからその亡くなっている人物がストーカーのはずだけど、つじつまが合わない」のだそうです。
警察からは、こっそりと「実はこんなことって結構あるので、あまり気にしないように。今回は運が悪かったんだと思って、別のところへ引っ越した方がいい」と言われたのだとか。
同僚が仕事を休んでいたのは引っ越しだったり、思わぬ事態で精神を病んでしまったからでした。
それにしても何度思い出しても不思議な話です、こんなことってあるんですね。
怖い!