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呪い・祟り

Sくんパパさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

お辞儀しながら焼く
短編 2022/07/30 23:40 2,644view

私の母親は今は薄れたもののとても霊感が強かったみたいで、よく小さい頃母親の怖い話を聞くのがとても好きでした。

団地の階段におじいさんが立っていて、次の日団地の公民館でお葬式がありそのおじいさんの遺影だった。

誰もいないのに目を覚ましたら足の裏が目の前にあった、等細かい怖い話をたくさん話してくれました。

そんな母が働いていたラーメン屋でも、祟りなのか連鎖して怖いことがたくさん起こっていたということでした。

霊感が元々あった母親が居たからいろいろな話が起こりやすくなっていたのか、はたまたそういう場所だったのか辞めてしまった母にも、もちろん僕にもわかりませんが一つの一連の怖い出来事を綴ります。

このラーメン屋、実はオーナーが元々葬儀屋を過去にやっていてそこで貯めたお金でフランチャイズみたいな感じで店を始めたらしいです。
名前は伏せますが、一応チェーン店で知ってる人は知っているお店です。

今でもとても繁盛している店で、社員は月給30万〜だったりお客さんでにぎやかなイメージがいつもあります。

そこに高橋(仮名)という、バイトから社員になった男の方が居ました。

とても元気がよく僕も地元の先輩なので顔は知っていましたし、母のことをいつも姉さんと呼んでいて慕っていました。

そして、つい最近その方が亡くなりました。
一緒にその時働いていた別の男の人から連絡がきて知ったそうです。

自殺だったのか、病気だったのかはっきりはわからないけどもいきなり亡くなってしまったらしいです。

とても母はびっくりしたそうです。とてもいきなり死んでしまうようなましてやなんの連絡も無しにあんなに慕ってくれていたのにいきなり亡くなってしまうなんて。

でも、その悲報を聞いた母には気がかりがありました。

前にもいきなり亡くなってしまった人がいたと。

その人もそのラーメン屋で社員をやっていた男の方で安藤(仮名)という人でした。

その人も僕は知っている方で、僕の地元の友達の片親家庭の再婚相手だったのです。

その人もとてもいつも元気でどちらかというと元ヤン?みたいなやんちゃな見た目の人でした。

その時も母の携帯にいきなりオーナーから連絡が来ました。

「安藤が亡くなった」と。

なんでも、再婚して新居に引っ越してすぐだったそうです。

自宅に帰った妻が第一発見者らしいのですが、その死に方があまりにも異常だったと。

「自分の頭にガソリンをかけてコンロの火をつけコンロに向かって礼をしながら頭だけ焦げた状態だった」との事でした。

そんなに思い詰めた様子も無かったし、うまくいっていたと思ってた母はなによりそんな死に方を選んでまでなにかあったのかと考えていたそうです。

なぜか社員の男の人が亡くなってしまう、あるいはすぐ辞めてしまっている。
バイトはなにもないけど、社員になるとなにかが起こっている。
現に最近も通りかかりましたがずっと社員の募集をしています。

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