助けを求める小さな声
投稿者:ぴ (414)
小さい頃、私の遊び場はだいたい家のお庭でした。ちょうちょや虫を追いかけるのが大好きな子供で、生き物がいれば大はしゃぎして喜んでいました。
そんな私が今でも覚えている不思議な出来事があります。
その声は庭で一人で遊んでいるときに聞こえてきました。
なにやら小さい声がこしょこしょするのです。
耳を澄ませてみたらその声は「助けて…助けて…」と叫んでいるように聞こえました。
私は耳を澄ましてその声が聞こえる場所を探し始めました。
すると庭の地面から聞こえてきたのです。
花を植えるのが好きな母のおかげで、庭の土はとても栄養豊富な柔らかな土がたくさんありました。
私は近くに置いてあったスコップで、声が聞こえる場所を無心で掘り起こしたのでした。
そしたら土の中から、ぴょーんと飛び出してきたものがありました。
驚いて私は尻もちをついたのですが、不思議なことに土の中から出てきたのは虫やみみずなどではなく、カエルだったのです。
カエルはぴょんぴょん跳んで、庭のすぐそばにあった田んぼにぽちゃーんと入って、私は目をぱちくりする中で田んぼの中に消えていきました。
私に助けを求めてきた声はこのカエルだったのでしょうか。
違ったとしてもなぜカエルが生き埋めのようになって土の中から出てきたのか不思議でたまらなかったです。
私はあの出来事のせいかカエルを見るとちょっとドキッとしてしまいます。小さい頃の出来事ですがあまりに仰天する出来事で、今もしっかり記憶に刻まれています。
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