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不思議体験

ヒモトさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

デジャブ
短編 2022/06/14 01:09 2,730view
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同窓会はそれで終わったんだけど、その日の夜夢をみた。

小学校の近くを歩いている夢。

夢の中で俺は何かを探してるいるようだった。キョロキョロしながら歩いていると、70歳くらいのお爺さんが
「何か探してるんですか?」
と後ろから声をかけてくる。
「いや、なんでもないんですけど、この辺懐かしくて。。」
なんてしゃべってたらお爺さんの肩越し、遠くの方でじっと俺を見つめてる人影がみえる。

それは写真に写ってたあのおじさんだった。

写真の時と同じように怖いくらい無表情でジッと俺を見つめてる。

俺は半袖半ズボンで明らかに夏なのに、写真の時と同じダウンにニット帽。

明らかに景色から浮いてて、結構遠くにいるのにやけにハッキリみえた。

ただ、一つだけ写真とちがってて、俺にむかってブツブツ何か唱えてるみたいだった。

ビクってしたところで目が覚めて、なんだか気持ち悪い夢見たなーなんて思ってた。

それから特に何もなくて、1年くらい経ってこの夢のことも忘れかけていた頃、お盆に久々に実家に帰った。

特にすることもなくてダイエットに励んでいた俺は散歩しようと思って近所をウロウロしてた。(たぶん20時くらいだったかな?)

気がついたら昔通っていた小学校の近くにいて、懐かしいな、とか、〇〇の家なくなってんじゃん、なんて思って学校の周りをウロウロしてた。

あるところに来た時に背中がゾクっとした。デジャブの時特有の「これ夢で見たことある」という感覚に全身が包まれた。

周りを見ると心霊写真の撮れた墓地の近くだった。一気に恐怖心が湧き上がってきて、心臓がバクバクいって身体が硬直して動けずキョロキョロ周りを見渡してた。

「何か探してるんですか?」

って声が聞こえたと同時に「夢と同じになりたくない」って気持ちだけで何とか身体を動かして、たぶんお爺さんであろう人をシカトしてダッシュで家に帰った。

それから怖くて小学校の近くには行ってない。
あのお爺さんは本当に親切で俺に声をかけてくれたのか、はたまた人ならざるものなのかも正直わからない。

俺は霊感もないし、基本幽霊の類の話は好きだけど信じてないから、偶然の重なりあっておきた出来事だと思ってる。

ただお爺さんをシカトして走りさる瞬間、

「惜しかったな」

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