忘れられない友人
投稿者:夏樹 (2)
短編
2022/05/09
21:47
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それから間もなくしてI子はまた、父親の転勤で転校していきました。
H美は三年にあがっても学校には来ず、そのまま引きこもってしまったと風のうわさで聞きました。その後、どうなったのかは地元を離れた今では分かりません。
ただ、私はあの色紙のI子が使ったペンは、お葬式の香典に使う薄墨の筆ペンではないかと思っています。
だからこそ、彼女の口癖だった「信じれば叶う」という言葉が、今でも脳内にこびりついて離れません。
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