真夜中の出来事
投稿者:とくのしん (65)
その女性はそう答えると歩いて行ってしました。
近所の人かと思って聞いたけど、じゃああの中年男性はただの酔っ払いだったのかな?と一同思いましたが、近くに飲み屋の類はありません。
というかその女性もこんな時間に一人歩いているなんて普通じゃないよな、とBが呟くとその女性の姿が無くなっていました。
多少民家がある住宅街ですが、田舎の田んぼ道なので見通しはいいのです。
男性に続き女性も消えた。
Aが「マジ?幽霊?」と呟くとBが悲鳴をあげます。
消えた女性がBの車の助手席に乗っていたのです。
外灯にうっすら照らされた女性は無表情でまっすぐ正面を見つめていました。
女性は私たちの前を通り過ぎていったのに、どうして背後の車に乗っているのか?理解ができません。
3人で固まって女性を見ていると女性がこちらに視線を傾けます。
無表情のまま3人を凝視してきます。
数秒でしたが、5分10分と長く感じられました。そしてニタ~っと笑うのです。
誰も声をあげることができません。金縛りではないけれど恐怖で動けません。
何をいう訳でもなくその女性はニタニタと笑っているのです。
本当にチビりそうでした。
何もできないでいると目の前を車が通りすぎていきました。
はっと通り過ぎた車に視線を向ける3人。
何事もなくその車は遠ざかっていきます。
そしてBの車に視線を向けると女性は消えていました。
その晩はそれから何事もなく、Bはかなりビビりながら車に乗っていましたが、心霊的なことは一切なかったそうです。
その後も特に私を含め何もなかったのですが、あれは何だったのか不思議でなりません。
後日聞いた話では、その近所で昔、浮気した旦那を刺殺したという事件があったそうです。
旦那を刺殺したあと、女性も自殺したとか。
その浮かばれない2人の霊だったのか定かではありませんが、夜中走れなくなるほど怖い体験でした。
こえー
なんだか凄いリアリティを感じる話
最初のトラックは何なのかな?
トラックどこ行ったw