欲しがる女の正体

「服のセンスが悪いって言われる」「何を着て良いのか分からない」「コーディネートが苦手」というのが口癖の同僚がいました。

確かに、ファッションセンスは10代の頃で止まっているのかヘアスタイルは、サイドのポニーテール。デニムのショートパンツ、肩だしTシャツがフォーマルスタイルなんです。

自分で言うのもなんですが、センスが良いと褒められることが多い私に彼女が「一緒に服を買いに行って」と頼まれました。

しかし、どの服を見ても首を傾げるばかりで買おうという姿勢が全くない。

私は、自分の買い物を済ませて帰ろうとすると「要らない服ない？」「着なくなった服ちょうだい」と言うので、何枚かだったら良いかな？と思い自宅に招きました。

あれも、これもと私に許可なく大きな紙袋二つ分詰め込むと満足そうに帰っていきました。

まぁ、これで悩みが解消するならいいか。と思っていましたが、後日、近所のリサイクルショップに行くと私の服がたくさん並んでいたんです。

値札には￥3980、￥2800などリサイクルにしては高値。

生活に困っているという話は聞いていたので、洋服をあげたのにそのまま売られた時はゾッとしました。

バレていないと思ったのか「そのスーツいいね。欲しいな」と言われましたが

「高かったから無理」と断りましたが、ある意味泥棒の彼女とは疎遠になりました。