足元に佇みむ女
投稿者:カエル (1)
僕は三人兄弟の末っ子で、上に長女と長男がいます。
小学生の頃、家族5人で三重県の宿泊施設を利用することになりました。20年くらい前の話ですね。
その宿泊施設は結構年季の入ったホテルでしたが、建物自体に不気味さとか、怖いと感じるところは無かったように覚えてます。
到着したのがお昼過ぎで、それから家族揃ってホテル周辺を散策しました。周りは少し整備された森があるだけで、特に何もありませんでした。コンビニとかも見当たらなかったはず。
何も無いな〜って思いながら、ふと森の奥へ目を向けたら、赤い大きな鳥居が崩れてました。
森の整備のため人為的に取り壊した感じで、災害で崩れた様子ではなかったようでした。
神聖なものが崩されてるのを見て、直感的に怖いと感じて、隣にいる家族に「見て、怖!」と言ったのを覚えてます。
散策から戻り夕食も終えた8時頃に、部屋でゴロゴロしていると僕だけが異常に眠くなり、先に寝落ち。
そして目を覚ますと、もう部屋が真っ暗で、家族みんなが大部屋1つで寝ている状態でした。隣で寝ている姉のガラケーで時刻を確認すると、ちょうど丑三つ時の午前2時。
全く眠気が出てこなくて、天井の木目を見て過ごしてました。
足元に違和感があり、目を向けると
大きな苦しんでる顔が宙に浮いてました。
怖すぎて叫ぼうとしても、声にならない息が出るだけ。
苦しむ顔は3秒くらいでパッと消えましたが、まだ違和感があります。
隣で寝ている姉の足元に髪の長い女性が立って、顔をこっちに向けてました。すると、立った状態から正座になり、その女性もパッと消えました。
そのあとは勇気を振り絞り、布団から出て母親と一緒に寝ました。
その後、霊を見た僕に不幸が訪れたわけでは無いですが、足元に女性が立っていた姉は水虫になりました。
今では水虫オバケといって、笑い話にしてます。
水虫かどうかは皮膚科で検査したほうが良いです(´・ω・`)。
嫌だなあ。怨念になったのに、そんな名前つけられたら。
間違いない。化けぎつねですな。
水虫は冤罪ですよきっと!