いい人ほど報われない
投稿者:レイレサ (64)
ある女性のヒトコワ話を紹介しようと思う。
フェイクは入っている。
コンビニでバイトをしているフリーター女性の窪さん(仮名)は可愛いモノが大好きということで近場の雑貨屋によく買い物に行っていた。
便利で可愛くてお手頃価格の雑貨を眺めているだけでも心が癒されるとのこと。
ある日、コンビニの常連客からこんなことを聞かれた。
「窪さんってずっとコンビニで働いてるけど、コンビニ以外で働きたいって思ったことないの?」
窪さんは雑貨屋に興味があると言ってみた。
すると、その常連客は少し眉をひそめてこう返事した。
「あぁ、雑貨屋ね」
「まぁ、買い物するには楽しいかもしれないけど、主婦のたまり場みたいな感じになってて働くにはどうかと思うよ」
窪さんは常連客になぜそんなことを知っているのかと尋ねた。
常連客はある雑貨屋でパート勤めしていた女性が嫌な目に遭わされた話を語り出した。
雑貨屋パート女性の名前を数子さん(仮名)とする。
数子さんは1人暮らしをしている。
数子さんも窪さんのようにコンビニでバイトをしていた時期があった。
体調不良のためにコンビニを退職してしばらく休養し、数か月後に新しく出来た雑貨屋で働くことになった。
その店舗ではほとんどのパートが既婚者だった。
独身は数子さんだけだった。
周囲との環境の差が原因なのか、数子さんは次第に陰口を叩かれるようになった。
ちらっと耳にしたのが「数子さんは自由気ままな独り身で苦労してない」とか「どうせ誰からも相手にされてないから独身なんでしょ」というような、独身であることが原因の悪口がいくつもあったらしい。
なぜ、そのような陰口が数子さんの耳に入ったのか。
ついうっかり喋ってしまった人がいたからだ。
その人が喋ってしまったせいで数子さんは自分がパート先で悪口を言われていることを知ってしまった。
ある時に数子さんはレジに入っていた。
ひたすらお客様のレジ打ちをしていた。
しばらくすると若い女性客がレジにやってきて、数子さんに助けを求めてきた。
「すいません店員さん、助けてください!」
ドキドキした