危険すぎる夜の新聞勧誘
投稿者:赤壁二世 (13)
短編
2022/03/04
21:27
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「契約します」
コンマ数秒の思考回路が導きだした答えは、新聞の契約をすることだった。
男はその言葉を聞いて股間から手を戻すと、今度はオムツの後ろからガサッと音を立てて書類を取りだし俺に手渡した。
「ありが、とうござい、ます。こちら、契約書で、お名前と、ご住所を…」
ポロシャツの胸ポケットに挿したボールペンを借り、俺は多少の震えでミミズ走りした記入を済ませた。
「三ヶ月、分、ありがとうご、ざいま」
契約が終わると男は一旦アパートの脇に止めていた車から洗剤一式や一キロの米を持ってきて、「ご契約の方に、お渡ししている、品なので」と言ったのでありがたく受けとる。
そして、一礼を済ますと颯爽と車へ戻り、そのまま何処かへ発進させるのだった。
男の去り際、あのオムツの後ろ姿を見送った俺は未だ男の残像をありありと思い浮かべるように玄関先で立ち尽くす。
オムツの後ろ、お尻から短刀らしき柄が飛び出ていたからだ。
もし契約を渋り断っていたら、俺は殺されていたのだろうか?
いや、流石に新聞の契約ごときでそこまですることはないと思うが。
それにあれが短刀という確証もない。
ただの脅しの道具に見せかけた何かかもしれない。
その晩、俺は深く考えることは止め、貰ったお米を炊いて食べた。
意外と美味しかったお米の味は今でも忘れていない。
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想像してなぜか笑ってしまった
普通にお米食べちゃうの草
本当に新聞勧誘員だと配達所に問い合わせたのか?
お米食って「意外とうまい」って驚いてるの想像したら吹いた
新聞勧誘のお金全部米につぎ込んでるだろ