知らないおじいさんに金縛りから助けられた話
投稿者:紗英 (6)
短編
2022/03/01
15:08
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私は中学にあがって一人部屋になったくらいから頻繁に金縛りにあうようになっていました。
はじめは怖かったですが1年もすれば慣れてしまい、「あ、またか」と思う程度になっていました。
ですが時々動けないはずなのに腕を引っ張られる感覚があったのと周りに誰かいるような気配があったのだけは正直怖かったです。
大学進学のため上京してからはそれも無くなったのですが、夏休みで帰省したときにまた金縛りに襲われました。
しかしその時はいつもと違い周りに気配があるというより完全に自分を取り囲んで黒い影が話しているというのが目を閉じているはずなのにわかりました。
何を言っているのかはわからない言語で話している影が怖いし親の助けも呼べず動けないでいると目を閉じているはずなのに今度ははっきりとおじいさんの姿が見えました。
おじいさんは私に一言「絶対に目を開けるな」と言ってきました。
私は言う通り閉じていた目をさらに固く閉ざしました。
気が付くと私は眠っていたようで目を覚ますといつも通りの部屋でした。
もちろん影もありません。
しかしあれ以来金縛りには一切合わなくなりました。
あのおじいさんは一体誰だったのかというのが今でも気になっています。
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