ユニットバスのカーテンの向こう
投稿者:茉子 (5)
短編
2022/02/19
02:13
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私が、ある商店街を歩いてきた時の話です。
ちょうど、家に向かう方面の出口に差し掛かった時、長髪の不気味な男に「トイレ貸してください」と突然声をかけられたのです。
突然のことで、怖かったため、私は無視して走って逃げました。
しかし振り返ると、先ほどの男はいませんでした。
安心して部屋に戻りましたが、当時一緒に住んでいた妹はまだ家に帰ってきていなかったので、先ほどの男が気にかかり、妹にラインをしました。
「商店街のあたりに気持ち悪い男がいたから気をつけてね」と。
その後、私はすぐにお風呂に入りました。
私の家は、カーテンで浴槽とトイレが仕切られるユニットバスだったため、カーテンを閉めて湯船に浸かりました。
すると、ドアが開く音がして妹が帰ってきたようでした。
そこで、いつものようにユニットバスに入ってきて、妹とカーテン越しでその日にあった話をしようと話しかけました。
しかし、その日は不機嫌だったのか、理由はわかりませんが返事が返ってきませんでした。
不思議に思いましたが、気にしないでいると、ユニットバスを出る音がしました。
するとその後、家を出る音がしました。
妹は何をしているんだと思っていると、「ただいま」と妹が帰ってきたのです。
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