幽霊は反撃を開始した!
投稿者:レイレサ (64)
大学生の頃にコンビニでアルバイトをしていたのだが、その時に先輩から聞いたかなり怖い話。
バイトの先輩Oさんが怖い話や心霊スポット巡りが趣味だという噂を聞いた。
それで、Oさんと一緒のシフトの時にいろいろ怖い話を聞かせてもらうことになった。
心霊番組を録画するほど大好きで、友人を誘って心霊スポットに探索に行くことも多々あったそうだ。
怖くないのか聞いてみたものの、「友達と一緒だから全然怖くないね」と言われてしまった。
そんな怖い物知らずのOさんがヒヤリとした体験談を語ってくれた・・・。
ある年のかなり暑い日の出来事だった。
友人とどこかに行かないかと相談していたOさんは、いつものように心霊スポット巡りをすることになった。
夜中になり、近所でも有名な幽霊が出るホテルに友人数名と突撃したのだという。
幽霊が出ないかドキドキしながら廃ホテルの中を探索したのだが、特に何も起きなかった。
ただ暗くてボロくて足元が危ないというだけであまり面白くなかったのだ。
心霊スポットからそのまま一人暮らしをしていたマンションへ戻ったOさんと友達数人はお酒を飲みながらテレビを見ることにした。
「今日の廃ホテル大したことなかったな」と話をしていると異変が起きた。
急に部屋が真っ暗になってしまったのだ。
テレビの電源も切れてしまい、リモコンを何度押しても反応がない。
電気のスイッチを入れても部屋の電気はついてくれない。
いよいよ怖くなったOさん達はマンションの管理人に助けを求めた。
もう夜中だったので、次の日すぐに業者を手配してくれるとのこと。
これ以上はどうしようもないので、Oさんは友達の住むアパートへ行って一晩お世話になったらしい。
そして、次の日になって自分のマンションに戻り、停電の原因を聞くことにした。
業者は怪訝そうな表情で管理人とOさんにこう言った。
「停電の原因はOさんの部屋への配線が切れていたことですが、ちょっとおかしいんですよ」
「自然に切れたのではなくて、刃物か何かで斬りつけたような感じの切れ方だったんです」
「一か所だけじゃなくて何か所も」
「こんな線の切れ方あまり見たことがないので、変だなって思ったんですよ」
「まるで、Oさんの部屋だけを狙ってやった感じですね・・・」
Oさんは少し怖くなった。
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