東京の環状七号線に出る幽霊
投稿者:足が太い (69)
東京でタクシー運転手になった友達から、「環七(環状七号線)は本当に霊が出る。あそこは何年も運転手してる人も怖いって言ってた」と、聞きました。
その友達はタクシー運転手になりたての頃、仕事で環状七号線を走ることになりました。
事前に同僚から「その場所は事故が多くて、霊が出やすいから気を付けろ」と、言われていたのもあり、その日も内心「嫌だな、怖いな」と思いながら運転していたそうです。
乗せていたのは若い男性のお客さんで、年も近いということから話が弾み、段々と環状七号線が心霊スポットということは忘れていたのだとか。
しかし、その男性客がいきなり、運転手である友達に話しかけました。
「あのー、運転手さん。さっきから気になってたんですけど、助手席の人って…」
「助手席?ええと、お客さん以外は他に誰もいないですが…」
友達は一応、助手席を見ますが、そこには誰もいません。
というか、最初から男性客以外乗せていないのです。
「あ、あぁ、そうでしたか。じゃあ俺の見間違いか…」
「…あの、もしかして何か見えちゃいましたか」
友達が覚悟を決めて聞くと、男性客からは「俺がタクシーに乗った時から、助手席に髪の長い人が乗ってましたよ。フロントガラスにも姿が反射して写ってるから、てっきり俺の他にお客さんがいたのかなと思ってたんですが…」という恐ろしい答えが返ってきたのです。
その後は2人ともずっと黙ったままで、友達は目的地で男性客を降ろすと、帰りは遠回りして別の道を通って帰ったそうです。
幽霊なんて重量ほとんどゼロなんだから、
ただで乗せたったらいいやん。