私が『そういうもの』を信じるようになった日
投稿者:バカ男 (1)
その日は確か北海道〇〇市の遅めの初雪を観測した日だったから12月前半だったと思う。
小さい部屋とはいえスキマだらけの部屋だから暖房で温めて寒いし、お金も勿体ないから布団にくるまって寝ていた。
深夜1時くらいだったか 寒くて・・・ではなく風を感じて起きた。 いくらスキマだらけといっても前髪が動くほどの風は初めてだったからだ。
目を開けて布団から天井をふと見ると天井が少し赤い。
思わず声を出しそうになったが何でかわからないが声を出したらいけない気がした。 足元のドアを見ると玄関のドアが開いていた。 赤い光は部屋の隣にある消火栓のランプの光が部屋を照らしていた。 少し怖かったので目をつぶったままドアを閉めて鍵をした。 ホッとして布団に潜り寝ているとまた目を覚ましてしまった。
風の流れを感じる。 目を開けたくないが開けなくても天井が赤いのがわかった。 玄関が開いている。
ホントに映画みたいな死に方をすると思った。 深夜だろうと関係ない隣の友達にスマホで電話してきてもらおうと思った。いや本当は自分の部屋以外から音を出したかっただけかもしれない。 だがスマホがない。 いつも頭の上に置いてあるはずのスマホがない。
このまま足元の玄関を開けていると脚を引っ張られていくような気がして、30分ほど悩んで閉めに行くことにした。
目をつぶったまま玄関へ向かいドアの取っ手を探す。 ない。 ドアがない。 ドアの取っ手を見つけられずに手間取ってる間も見えてる消火栓の赤い光がホントに怖い。
そして取っ手をやっと見つけた。 玄関のドアは建付けが悪いから少し開いてしまったとかそういうことではない。 ドアは180度、全開で開いていた壁にピッタリくっつくようにして・・・ そこからはあまり覚えてないが玄関のドアを閉めて布団に入ったが朝まで寝ることはなかった。
朝になると友人が「朝飯いくぞー」と部屋をノックしてきた。 開けるとホッとして私はその場に崩れた。 私のスマホが廊下の端に落ちていた。
これらあり得ない出来事のおおよその原因は管理人さんが教えてくれた。
個人情報とかもあるのでかいつまむと、どうやら私の部屋で昔、男子学生が首つりをしたらしい。 その人は寮長でいじめを受けていたようだった。
私は人生で初めてお祓いを受け、スマホを捨て その寮は【水道管の異常】が発覚した為閉鎖となり、我々男子は女子寮へお引越しとなった。
「だからいいか 友人たちよ。 あの奇跡のような引っ越しは本当は俺のおかげなんだぞ。 称えよ」
以上です。 文才はないので大変読みにくいですが実体験です。
女子寮も共同風呂なんだろか?
怖い話はそんなに信じない方だけど今回はちょっとゾッとした