戻ってくる不気味なスカーフ
投稿者:JM (5)
短編
2021/12/26
12:10
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Yの話はこうだ。
学生のころ、スカーフをつけるたびに名前を見たりはしていない。
ある日、気が付いた自分のスカーフではなく、この名前のスカーフをつけていたのだと。
知らない人の名前のため、どこか他のクラスの誰かのスカーフと間違えてつけてしまったのかと思い、先生に相談したとのこと。
しかしそんな名前の生徒は在学生にはいなかったそうです。
念のため、Yはそのスカーフを落とし物として預け、新しい自分のスカーフを買ったそうです。
自分の名前を書き、自分のスカーフを使い始めた。
が、数か月後、また例の名前のスカーフに代わっていることに気が付いたそうです。
ちょっと不思議に思ったものの、数か月前に親に新しいスカーフを買ってもらったばかりのため、言い出せなかったと話すY。
確かに、学生時代では親に言い出しにくい内容ではあります。
失くしたのならば。
Yは怖いとは思っていないようでしたが、不思議にはかんじているようです。
ただ、私はそのスカーフの話が不気味に感じました。
そのスカーフの持ち主は誰なのでしょう。
在校生ならいざ知れず、何度もYの手元にきてしまうのはなぜなのでしょう。
私はそれが気になってならないのです。
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誰なのか突き止めたいですね