私は食われるかもしれない
投稿者:せいん (8)
短編
2021/12/27
04:01
1,445view
私は食われるかもしれない…
私が小学校四年生のころ、とても怖い夢を見た。
見知らぬ家でお風呂に入った時、窓から異形としか思えない生物の影が見えたんだ。夢には続きがあって、次の日入ったら窓が割れて白い触手が何本も現れて、私をつかまえ、白く、鋭い歯が何本もみえる口まで持っていかれたところで目が覚めた。いつもは7時くらいにおきるんだが、この夢を見た時は3時くらいに起きてしまった。つまりそれほど怖い夢だったんだ。
しかし、この夢がもっと恐ろしいのは私が両親と一緒に引っ越したんだが、間取りや内装が夢でみた家と全く同じだった…。しかも例のお風呂場もある。私はそのことに気づいて少々恐ろしくなったが、きっと気のせいだと思って何気ない日常を過ごした。
この家に引っ越してから一か月後だったか、もうそのころにはとっくに夢と同じだったという発見は忘れていたんだが見てしまったんだ…あのなんとも形容しがたい不気味な形をした影を…。
しかも夢で見たのと全く同じだ。恐らく次の日は窓が割れてあの触手が現われ、食われるに違いない。
しかし、そんなことを親に言っても信じてくれないし鼻で笑われるだけだ。お風呂に入らないわけにはいかないだろうし、どうしたものか。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 2票
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。