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心霊

NAPAJXさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

日本兵の亡霊
長編 2021/12/14 23:58 2,729view

友人宅に着くまで、恐怖のあまり会話もせず冬の寒さも忘れるくらいの恐怖から家路までの記憶がありませんでした。

その後、友人宅に着きコタツで暖をとってから、その恐怖体験の答え合わせをしたのです。

友人S:「なんだよおの爺さん!殺す気かよ!]

友人M:「マジで死ぬかと思った!」

友人Y:「あれは絶対亡霊だって! あの近辺防空壕とか多いし日本兵の亡霊だって!」

私:「亡霊の割には姿がはっきり見えていた気がする」

友人S:「なら本物の殺人鬼か?!」

どちらにせよ我々は無事でよかったと心から思える時間でした。

恐怖のあまり各自の家には帰らず友人宅に泊まることにして、一夜開けると近所に住む他の「友人T」が突然朝現れました。

友人T:「昨日の夜事故があって、電柱折れて車大破したの知ってる?」

その場所を聞くとなんと昨日我々が軍服を着た老人に襲われたT字路だったのです。

慌てて我々は、友人Tに昨日の出来事を話すと友人Tから衝撃の話を聞くのです。

友人T:「うちのじいちゃんから聞いた話だけど、あの場所は度々軍服の亡霊が出る場所なんだって。周辺に防空壕があるのに埋められずそのまま農機具などを保管する場所として今も使用しているのだけど、そこにはお供え物も置いてあって周辺の畑や田んぼで収穫された農作物をお供え物として置いているだって。軍服を着た老人は亡霊かもしれないけど守り神のようにあの場所を監視しているのだと思う。」

私:「なんで俺たちを襲ってきたんだろうね?」

友人T:「バイクのマフラーがうるさかったからじゃね笑?」

私:「それが理由だったら二度とあの道走りたくないな」

友人Y:「ところで事故にあった車ってどうだったの?」

友人T:「それが、ブレーキ跡があったけど、近所の人の話だと居眠り運転で何かを避けるように田んぼに突っ込んで電柱に追突したらしい、近所の人の話では爆音のカーステレオ音が日々いいていたらしいよ」

友人M:「あそこは音を鳴らさず静かに走行しないとな!」

我々はその後、防空壕にお供え物を置いてきました。

その後、近所の人の話によると事故を起こした運転手から事情聴取があったそうで、やはり我々が見た軍服を着た老人が道に出てきてそれを避けようとした際に事故を起こしたみたいです。

しかし、警察の方は亡霊の話は信じてもらえず、単純に居眠り運転で車が大破し電柱まで折ってしまう事故として片付けられたそうです。

私たちはあまり、亡霊や怪奇現象などは信用していないがその出来事を思い出すと改めて恐怖が蘇ってきます。

今の所その場所で死亡事故などは一切起こっていないので現在はもう亡霊は出ていないのかもしれません。

今後、そのような事故や出来事があった場合は、お供え物と敬意をきちんと表した方が良いのかもしれません。

軍服に杖のようなもった老人には少し警戒してしまう自分になってます。

しかし守り神として存在するのであれば今後もあの周辺で悪さをしなければ、二度と現れることはないのかもしれませんね。

T字路にブレーキ跡、防空壕があろ場所は静かに走行が必要です。

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